物語とある彼女の話② その日、彼女は母親の家で過ごした。 本当は母親にたくさん話を聞いて欲しかった。 でも、母親は小さな弟の世話で手一杯だ。 そんな母親に、結局ひとつも甘えることもできず、彼女はただ元気に振舞った。 いつからだろう、本当の気持ちを全然伝えらReadMore...2022.12.20物語とある彼女
物語記憶のかけら② さまざまな疑問を残しながら、毎日がただ過ぎていく。 こんな状態のまま幾日が経過しただろう。 ぼくの覚えているママは、少し太っちょで、二の腕がめっちゃ気持ちよくて、明るくて朗らかで、何でも楽しいことに変えてしまうような力を持っている人。ReadMore...2022.11.05物語記憶のかけら
物語記憶のかけら① 目覚めたぼくは自分の頬を一筋の涙がつたっていることに気が付いた。 なぜ泣いていたのかぼくはちっとも覚えていない。 「あれ?ぼくどうしちゃったんだろう?」 どんなに考えても何も思い出せない。 ぼくは、少し怖くなってママを呼んだ。 「ママ~ReadMore...2022.11.05物語記憶のかけら
物語とある彼女の話① とある彼女に出会った。 その彼女には、安心して帰る家がない。 親が幼い時に離婚し、父親と暮らしていて、親権はこの父親だ。 母親は、新しい家庭を持っていて、そこには1歳になる子供がいる。 父親は事業をしているので、それなりにお金に苦労はしないReadMore...2022.10.27物語とある彼女