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子供が不登校になって、生きることが辛いと言い始めた。 もう何もかもがイヤになって、死にたい。 もう消えてしまいたい。 ラクになりたい。 助けてほしい。 これは、不登校になったから辛いのではなく、不登校になるずっと前からの積み重ねであり、その積み重ねが不登校という形で表面化された状態なのだと思います。
ある日突然、子供にそんなこと言われて、悲しくて悲しくて・・・。 でも、どうすることもできない不甲斐ない自分がいる。
いったい、どうしたらいいのでしょう。 どんな声をかけたらいいのでしょう。 もし、あなたの子供がこんなことを言い始めたら、あなたにできることはいったい何なのでしょう。
子供が死にたいと言った時
悲しくて、「そんなこと言わないで」と言っていませんか? 「どうして死にたいの?」とい聞いていませんか?
ついつい言ってしまう言葉です。私も例外ではありませんでした。
でもきっと、何で?と原因を探るより、私たち親が最初にしなくてはならないのは、「話してくれてありがとう」と感謝を伝えること。
そして、死にたいほどつらい気持ちに、今まで気づいてあげられなかったことへの「ごめんね」だと思うのです。
仮に、大人からするとたいしたことでなくても、子供たちはもがき苦しんでいることがあるのも事実です。 けれど、その時に「そんなことで死にたいなんて言うんじゃない!」などと喝を入れるつもりで発した言葉が、子供たちにどんな風に伝わるか考えてみてください。 人によっては、「そうか、たいしたこどじゃないのかも」と思える子も居るかもしれません。でも、まだ狭い世界で、毎日必死に生きている子供たちがそう思えるようになるのは、なかなか難しいのではないかと思います。 きっと、その子にとってはものすごい大きな悩み事のはずなので、怒ったり、軽くあしらったりするのではなく、しっかりその気持ちを受け止める必要があるのではないでしょうか。
今、そんなに辛いのに生きていてくれること、それを伝えてくれたことへの感謝を是非伝えてあげてほしいと思うのです。
「死にたいほどに辛いことがあったんだね」と子供の気持ちに寄り添いながら、本人が話してくれるのを待つこと。
そして、どんな時でも、親は子供の味方であることを、しっかり抱き締めながら伝えることだと思うのです。
アドバイスしてしまっていませんか?
これも注意しなければなりません。 今の子供にとって大事なことは、アドバイスなんかではないのです。
アドバイスは子供からすると否定されたような、そんなことができない自分がダメだと言われているような、気持ちになってしまいます。
子供本人が求めてきたときでない限り、余計なことは言わないに限ります。
ただ、その辛い気持ちに寄り添うだけで十分です。
親は原因を探し、じゃあこうすればいいんじゃないかとアドバイスしてしまいがちです。これもついついやってしまう人が多いのではないでしょうか。もちろん、私もこのタイプだった気がします。
しかし、子供が何を求めて、今の辛い気持ちを吐き出したかということを考えてみてください。
どうですか?
辛い時に欲しいのは、アドバイスではなく、共感ではないですか? 親にこの辛さをわかって欲しい。 今、自分はものすごく辛いんだ。 なぐさめて欲しい。 抱き締めて欲しい。 そういうことだと思うのです。
子供が求めているのは答えではなく、共感なのです。
そして、自分をわかってくれる人がいるという安心なのです。
いつでも一番大事なこと
親は黙って見守ること。
当たり前によく言われることですが、本当に難しいことなんですよね。
それでも、子供がアドバイスなどを求めている時以外は、余計なことを言わないように心がけているだけでも、多少できるようになってきます。
意識して黙りましょう。
そして、辛い言葉を繰り返して共感すること。 「辛かったね」「困ったんだね」「頑張ってるんだね」・・・。 そうかそうかと、ただ聞いて共感してあげてください。 そうすることで、子供は少しずつ話してくれるようにもなると思うのです。
また、話してくれるようになった時も同じです。
共感だけで十分なんです。
いっぱい抱き締めて、いっぱい共感してあげてください。
そうして、一人じゃないことを実感させてあげることが、何より大事なんだと思うのです。
※注意※ うつ状態などになっている場合、発達凸凹などでの二次障がいの場合は、専門家の受診が必要なことがあります。迷わずに早急に専門家の力も借りることも視野にいれながら、親としてできる限りのことをしてあげてください。
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